Googleが提供している世界最大規模のアドネットワークで、コンテンツ連動型のリ・ターゲティング広告配信サービスが、アドセンス【 AdSense 】なのですが。
収益化の仕組みを、なるべく簡単に分かりやすく解説しますね。
【 本稿の記事ページの目次 】
AdSense収益化の仕組みを分かりやすく簡単に
Googleアドセンスで収益化できる仕組みを簡単に分かりやすく説明すると、広告主と掲載するブログ運営者をつなぐ仲介( 橋渡し )サービスによって成り立っています。
上のYouTube動画は不肖この私めが投稿したコンテンツですが、ザックリと分かりやすくカンタンに。
アドセンスの収益化のシステムは複雑な仕組みになっていて、広告主は広告出稿の費用対効果をなるべく高めるために管理できるツールでもある、DSP【 Demand-Side Platformの略称 】会社も関わっています。
更に広告枠を提供している需要側、つまり広告の発注側のプラットフォームで広告枠をなるべく高く買ってもらいたいメディア媒体社のためのサービスで、DSPと連携しているSSP【 Supply Side Platform 】もあります。
すでに説明が簡単では、なくなっていますが…
さて、ここでAdSense広告の運営はDSPとSSPどっちなのか?ということになるのですが。
アズテキスト【 ads.txt 】に記載するSSPドメイン名が「 Google.com 」なので、GoogleアドセンスはSSP業者だと言えますね。
あなたがアドセンスブログで収益化をする仕組み
第1章では「 Googleアドセンス自体の収益化の仕組み 」を解説しました。
第2章では「 あなた自身がAdSenseブログで収益化を目指す仕組み作り 」を解説してまいります。
上の動画は今まではAdSense広告が表示されていた無料ブログのトップレベルドメイン( URL全体ではセカンド《 第二 》レベルドメイン )が変わった事から追加審査を申請して合格した実例です。
まず何にしても、あなたのブログ・メディアにGoogleアドセンス広告を掲載して収益化するためには広告を掲載するための「 審査 」を出して、合格する必要があります。
私めが初めてAdSense審査に合格したのは、いまから5年前の2015年1月22日【 木曜日 】午後8時58分でした。
審査に出したのは無料ブログですが、当時はso-net( ソネット )ブログという名称で、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営していました。
が…2020年6月1日にso-netからシーサー株式会社に事業譲渡され、「 SSブログ 」にセカンドレベルドメイン名が変更になった影響で、AdSense広告が表示されなくなってしまったのです!
そこで1万%無理だと思いながらも、ごちゃまぜ雑記系の芸能ゴシップ関連などのコンテンツが793記事も入った状態ではありましたが、ダメ元で「 再審査 」に出してみたのです。
芸能系のトレンド記事などが大量に入った無料ブログが、厳しいアドセンス審査に合格するなんてことは通常ありえませんが…↓
しかし!結果は、まさかまさかの( 再 )合格でしたっ!!(*^^*)
独自ドメイン化しているとは言え再審査に合格できたのは、まさに奇跡でしたね。
2021年11月現在、「 はてなブログ 」などの無料ブログは、たとえ独自ドメインであっても初回の申請の審査には合格できません↓( 私の場合の様に追加の再審査は合格の可能性が、ありますが )。
AdSenseにお申し込みの際は、お客様のサイトのURLを入力していただく必要があります。
適切に AdSense アカウントを開設するには、次の条件を満たすURLを入力してください。
お客様が所有するサイトのものである
パス( example.com/path )やサブドメイン( subdomain.example.com )を使用していない
パラメータを含んでいない( 例: example.com/?q=target )
冒頭でもご説明したように、数年前なら私のように無料ブログのドメインでも初審査に出せた上に、楽勝で合格も出来たのですが…
2021年11月現在は独自ドメインのワードプレスであっても、新規の申請でアドセンスの初審査に合格するのは非常に厳しいのが現状です。
とは言え、あなたがアドセンスで収益化を目指すのなら、まずは広告を掲載するためにWordPressなどの独自ドメインで作ったブログで申請して、審査に合格する必要があります。
アドセンス広告はクリック課金型を含む4種類です
アドセンス広告の種類 | 内容の解説 |
---|---|
クリック単価( CPC ) | ユーザーの1回の広告クリックから得られる収益額 |
インプレッション単価( CPM ) | 広告が表示された場合にのみ料金が発生 |
アクティブビューのCPM( インプレッション単価 ) | 広告の少なくとも50%が最低1秒間画面に表示された場合 |
エンゲージメント単価( CPE ) | 広告に2秒間カーソルを合わせて広告を展開した場合など |
基本的にGoogleアドセンス広告は、おなじみ「 クリック課金型 」のCPC( Cost Per Click )方式なので、商品が売れなくてもクリックされれば報酬が入る仕組みになっています。
クリック単価( CPC )は、ユーザーの1回の広告クリックから得られる収益額です。
広告のクリック単価は広告主が決定し、宣伝内容に応じて競合広告より高いクリック単価が支払われる場合もあります。
逆に商品が売れないと報酬が入らないシステムが、「 成果報酬型アフィリエイト系ASP広告 」ですが、アドセンスに比べて1件あたりの報酬単価は高いですね。
ところで、アドセンスはクリックされなくても収益化されることは、ご存知でしたか?
いや、それにしても私は迂闊で無知でしたが、クリックされないと報酬は1円も入らないもんだと勘違いしていましたね。
インプレッション単価とは、「 表示回数1,000 回あたりの単価 」です。
つまり、インプレッション単価広告の場合は、サイト運営者様のページに広告が表示されるたびに収益が発生します。
インプレッション単価広告とクリック単価 ( CPC、クリック単価 ) 広告は、同じオークションにかけられ、最も効果の高い広告のみがページに表示されます。
アドセンスは出された広告がサイト上に表示されたことで収益化が発生する仕組みもあり、このことをCPM( Cost Per Mille )方式と呼んでいます。
CPMとアクティブビューのインプレッション( CPM )単価は、アドセンスの管理画面から「 リポート 」、左側の「 入札単単価タイプ 」タブから見れますよ。
インプレッション単価( CPM )は、2種類あります。
Googleディスプレイネットワークでの表示回数1,000回あたりに対して入札する方法です。
視認範囲のインプレッション単価制( vCPM )では、広告が表示された場合にのみ料金が発生します。
CPMは、アクティブビュー型のインプレッション広告があり、こちらは広告の少なくとも50%が最低1秒間、画面に表示された場合に報酬が発生します。
広告主様は表示可能な1000回のインプレッションに入札しますが、表示可能と判断されたインプレッション( つまり、広告の少なくとも50%が最低1秒間画面に表示された場合 )のみ支払います。
ちなみにクリック課金型かインプレッション単価広告かは、こちら( ブログ運営者 )側では選べません。
AdSenseの管理画面でインプレッション収益額を確認するには「 レポート 」をクリックして、設定後に「 インプレッション 」タブをクリックすれば見れます。
ただし、もともと単価の安いクリック課金型の広告と比べてもCPMの収益額は、ありえないくらい低いです笑。
CPCやCPM( アクティブ )広告以外にも、ユーザーがマウスホバーなどで広告に反応した場合に発生する、エンゲージメント報酬もあります。
ユーザーが広告に反応してエンゲージメントが発生した場合のみ料金が発生します。
たとえば、広告主様はライトボックス広告( 大きなサイズに展開可能なエキスパンド広告の一種 )の費用をエンゲージメント単価に基づいて支払います。
ライトボックス広告に対するユーザー エンゲージメントが発生した場合( 広告に2秒間カーソルを合わせて広告を展開した場合など )は、サイト運営者様の収益が発生します。
いずれにせよ1件あたりの報酬単価が、一番高いクリック課金型でもキホン的には安い金額なのがアドセンスの特徴ですね。
Googleアドセンスは、ブログ初心者向けのマネタイズ手法ではありますが、これ1本のみで大きな金額を稼ぐことは、ハッキリ言って難しいです。
アドセンス用語の解説を分かりやすくカンタンに
Googleアドセンスの管理画面で収益額の用語で分かりづらい言葉の意味を一覧で、以下にまとめました。↓
- CPC( Cost Per Click )/1クリックあたりの広告単価
- CTR( Click Through Rate )/広告に対するクリック率
- ページCTR/広告のクリック数をページビュー数で割った値
- RPM( Revenue Per Mille )/インプレッション報酬額
- ページRPM/( 1000ページビューに対する見積もり収益額 )
- CPM( Cost Per Mille )/広告表示で収益が発生する仕組み
- カバレッジ( coverage )/広告リクエストと配信の一致率の割合
- 見積もり収益額/未確定の収益額の合計を表す
特にカバレッジ( coverage/一致率 )は重要な指標で、広告リクエストに対して広告が配信された割合が90%未満は、健全な状態ではないとされています。
さらにカバレッジ率が90%台の前半でも、サイト全体に見直すべき要素があるとされるので、改善すべき要素があります。
一致率とは、すべての広告リクエストのうち、1つ以上の広告が返されたものの割合です。
一般的に一致率は、AdSense で関連性の高い広告が掲載されないサイトを特定するのに役立ちます。
計算方法:一致率=( 広告が表示された広告リクエスト数/広告リクエストの合計 )×100
たとえば、3つの広告ユニットを掲載しているページがある場合、広告リクエストは3になります。
これらの広告ユニットのうち2つで広告が表示され、1つで表示されなかった場合、このページの一致率は66.67%になります。
同様に、検索ボックスがある場合、一致率が80%ということは、平均でクエリ5回に1回は検索結果に広告が表示されないことを意味します。
100% に近い高い一致率は、ほとんどのリクエストに対してGoogleが広告を表示できたことを示します。
低い一致率は、Googleがページに適した広告を配信できず、広告が表示されなかったことを意味します。
カバレッジを割り出す計算方法は、アドセンス広告が表示された広告リクエスト数÷広告リクエストの合計数×100です。
すでに提供が終了している「 リンクユニット広告 」の場合、成果までに2回クリックされる必要が有るので、カバレッジ率は落ちます。↓( 本物のアドセンス広告では有りません )
さすがにカバレッジが100%になることは無いですが、95%以上なら合格圏内だと言えるでしょう。
アドセンスの管理画面でカバレッジの出し方は、「 レポート 」から「 編集 」のマークをクリックします。↓
次に、出てくるポップアップの画面で「 カバレッジ 」にレ点チェックを入れてから、「 適用 」で見れるようになりますよ。↓
実際に私も2018年ごろは、カバレッジが90%にも届かない数値でしたが、最近3ヶ月は特化ブログのAdSenseが効いてきているのか、98%台をキープできています。
1クリックあたりの単価( CPC )は、通常25円から30円だと言われていますが、当然掲載するサイトの種類や記事などによって変わります。
CPCもカバレッジも芸能系のゴシップ記事を扱うトレンド雑記ブログでは単価は低いですし、逆に専門性の高い特化ブログなら単価は上がります。
さすがに、CPC( クリック単価 )0円は無いですが、1桁円という話しはたまに聞きますね。
ちょっと、ややこしいのですが、アドセンス広告が1,000回表示された時の単価をインプレッション報酬額RPM( Revenue Per Mille )と呼びますが、こちらはクリック課金も含めた収益額です。
さらに、アドセンスの管理画面に表示されるページPRMは、1,000PV( ページビュー )数あたりに対する見積もり収益額のことでアドセンス広告は、こちらの方が重要な指標となります。
アドセンスのクリック率はCTR( Click Through Rate )と呼ばれ、AdSense広告が100回表示されたときに1回クリックされたら、1%の計算です。
クリック率( CTR )は、平均で1%前後だと言われています。
サイトの種類にもよりますが平均が1%前後なので、2~3%の高いクリック率は誰かが意図的に連打している「 アドセンス狩り 」を疑ったほうが良いかも知れません。
CTRが急激に上がる場合、悪質なアドセンス狩りに遭っている可能性が高く、同一の人間が意図的に広告を連打している可能性があります。
いずれにせよ、アドセンスの広告配信は全て、リアルタイムビディング( Real-Time Bidding )というオークション入札方式によって収益化がなされている仕組みなのです。
Googleアドセンス広告はオークション方式の入札
冒頭の動画内でも解説していますがGoogleアドセンスはオークション方式の入札で、一番高い落札額の広告主の広告が配信されます。
主にインターネット上に広告を表示する際、その広告枠にどの広告主のどの広告を出すかを広告の表示ごとに毎回オークションを行って決定し、瞬時に広告の取引を行うシステム、仕組みをリアルタイムビディング( Real-Time Bidding )と言います。
RTBでは閲覧ユーザー一人一人の1インプレッション表示ごとに対して瞬時に取り引きが行われる仕組みで、これが広告のリクエストです。
アドフラウド( Ad Fraud )と呼ばれる広告詐欺は、この入落札のスキマに入り込んで不正な、ロボットプログラムで広告費を横取りします。
この悪意のあるアドフラウドを防ぐ方法が、サイト内に設置する「 アズ・テキスト 」ファイルなのです。↓
アズテキスト( ads.txt )ファイルは、「 このアドセンス広告の固有IDは正真正銘の私のものに間違いございません 」という宣言書の様な役割を果たします。
あなたのブログにads.txtファイルを設置することで広告詐欺を働こうと、たくらむ不正なアドフラウドから防御できます。
つまり、詐欺師はオークション方式の入札にも入り込む余地が無くなる、ということですね。
ところで、Googleアドセンスの言葉の由来および語源は、いくら調べても出てきませんでした。
アドセンスの「 アド 」は、ad networkの「 ad 」で、SENSEは英語で五感という意味なので、きっと「 アドネットワークの感性 」という意味になるんじゃないかなと自分勝手に想像しているんですが、なにか。